概要 †
解説 †
- 東京都新宿区に位置する私大でトップを争う総合大学である。
- 数多くある日本の大学の中でも長い歴史のある大学である。
- 1882年に創設された「東京専門学校」が前身の大学で、1902年に「早稲田大学」と名を改めた。
- 創設者は大隈重信で、早稲田キャンパスの構内には大隈重信像が置かれている。
- 東京六大学のうちの1つとして慶應義塾大学と共に私学の雄として知られ、日本を代表する私立大学の一つとして有名である。
- 長い歴史と確かな実績を残していることから、早稲田大学には毎年優秀な学生が多く集まり、日本トップクラスの学生数を誇る。
- 9つのキャンパスを有する。
- 早稲田祭、早慶戦、本庄〜早稲田百キロハイクの早稲田3大イベントの他、うまい棒祭りなど、さまざまなイベントも存在するが、それぞれに参加するのも早大生、参加せず、むしろイベントを被せて行うのも早大生。
- ポテンシャルの高い学生が存在する一方で、埋もれ消えてゆく学生も数多い、ある意味フリーダムな大学である。
- また、非常に多くのサークルが存在(公認・非公認併せて1500超)している。
- 他の大学生でも入れるインカレッジサークルも当然多数ある。
建築物 †
大隈講堂 †
- 早稲田駅より徒歩6分、早稲田キャンパスのシンボルとして親しまれている「大隈講堂」。1927年に建てられた歴史ある講堂で、2007年に国の重要文化財に登録された。
- ロマネスク様式とゴシック様式を組み合わせた建築様式が特徴の建物です。
- 時計塔の鐘が1日6回(8時、9時、12時、16時、20時、21時)鳴る。
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館 †
- “エンパク”の名で知られる日本唯一の演劇をテーマにした博物館である。
- 新宿区の有形文化財にも登録されている貴重な建物で、本館はイギリスのフォーチューン座をもとにして作られている。
- 博物館横にある坪内博士の銅像も見どころの一つ。
會津八一記念博物館 †
- 2019年4月にリニューアルオープンした「會津八一記念博物館」
- もともと図書館として使われていた2号館。早稲田キャンパス最古の建築物としても知られている。
- 館内には、會津八一コレクションや、考古学、美術品など、約18,000件もの貴重な資料が収蔵されている。
大隈庭園 †
- 「大隈庭園」は、かつて大隈重信の住居があった場所で、現在は学生たちの憩いの場として親しまれています。1万坪もの広大な敷地があり、緑あふれる芝生からは「大隈講堂」などが望める。
- 入口には、2頭の獅子が鎮座。芝生のほか、季節の植物や小川などもあり、さまざまな姿を見せてくれる庭園
学部間の序列 †
- 政経は頭一つ出ている。
- 法、理工は伝統的に早稲田上位クラス。
- 社学は偏差値急上昇であるが、歴史を考慮するとこの位置。
- 人科、スポ科は伝統的にこの位置
- かつて、早大生の中で「誰でも入れる学部」と下に見られていたのが、第二文学部と社会科学部だ。
- 二文は文字どおり、社学も長い間、夜間学部だったからだ(社学は1998年度に昼過ぎから始まる昼夜開講学制へ移行)。そして、他学部には落ちたが、夜学でもいいから入りたい!と熱望する「早稲田命」な若者たちの受け皿になっていた面がある。
- 社学も二文も、今風にいえば「学際的(研究対象が複数の学問領域にまたがっていること)」な学部だったため、学内で「何を勉強しているんだかわからない謎の学部」と冗談半分に怪しまれていた。
- 昼間学部になったことに加え、この頃ちょうど、世の中に学際的な学びを是とする風潮が出てきたことも追い風だった。両学部の入試偏差値はぐんと上昇。いまや入試偏差値は、社学、文講ともに67.5である。
- 早稲田大学全体の学部ヒエラルキーは、「政経→法…………いちばん下が教育」が最近の定評である。人間科学部とスポーツ科学部は、所沢キャンパス開設当初から「別大学」扱いだ。
- 少なくとも、ヒエラルキーを問うた時、「社学、文講はいちばん下」という声はまったく耳にしない。
入試 †
- 早稲田大学における、一般入試・センター利用入試入学者の割合は、この10年減り続けていて、2017年は56.6%だった。その代わりに増えたのがAO・推薦入試だ。入学者の比率は33.9%(2007年)から、39.5%(2017年)に増加した。
- 1990年に共通一次試験に代わって初めてセンター試験が実施された。この時から私立大はセンター試験を利用できるようになったが、早稲田大は当初、利用しなかった。最初に利用したのは1999年の法学部だった。
- 幅広い学部でAO・推薦型の入試を実施し、今後、募集定員全体に占める割合を一般入試と逆転させ、6割まで引き上げる目標を掲げる。留学生の多さで知られる同大だが、入試においても多様なバックグラウンドを持つ学生を集める考えだ。
- 看板の政治経済学部も「グローバル入試」を実施。「活動記録報告書」で、何かに熱中した経験やそこでの学びを自らの将来像につなげられるかを問う一方、高い英語力を求める。2021年度からはさらに2年以上の海外就学経験が必須となる。
2021年 †
- 早稲田大学は2020年7月31日、2021年度入試における新型コロナウイルス感染症対応について公表した。新型コロナウイルス感染症に罹患したことなどの理由により一般選抜を欠席せざるを得なかった人を対象に、「特例措置」を設ける。
- 2021年度一般選抜では、新型コロナウイルス感染症に罹患したことなどの理由により一般選抜を欠席せざるを得なかった人には「特例措置」として、全学部において大学入学共通テストの成績を用いて合否判定を行うこととし、大学に来場しての受験は不要とする。
- なお、「特例措置」の適用を受けるためには、一般選抜(2021年2月)に先立ち、大学入学共通テストの出願および受験が必要となる。「特例措置」として課す大学入学共通テストの科目についてはWebサイトに掲載しており、各科目の配点や各学部における合格者発表日などの情報は、2020年11月中に公表する。
- 政治経済、国際教養、スポーツ科学の3学部の一般選抜で、共通テストを受けていないと受験できない方式になった。国際教養学部は共通テスト2科目と大学独自の英語の試験と共通テストのみの試験、スポーツ科学部は共通テスト3方式で合否を判定する。
- 2021年出願が始まったが、長年10万人以上の志願者を集めてきた早稲田大は9万1000人台にとどまり、受験関係者の間で「まさかの10万人割れ」と驚きが広がっている。
- 早稲田大は2月4日に志願者数を確定した。最終志願者は9万1659人で、昨年より約1万3000人(12%)減った。早稲田大は1989年に16万人を超える記録的な志願者を集め、その後、受験人口の減少とともに減ってはきたが、少なくとも1970年代半ば以降に10万人を割ったことはなく、この数年も10万人半ば〜11万人半ばで推移してきた。
- 特に一般選抜(一般入試)を大きく変えた看板学部の政治経済学部は、学部全体で昨年より28%減った。共通テスト利用入試の志願者数は昨年のセンター試験利用入試とほぼ変わらないが、日英両言語の長文を読解して解答するなどの独自試験を導入した一般選抜は37%も減った。
- また共通テストを必須にした国際教養学部も37%減った。一方で、入試方法を変えなかった法学部は昨年より6%増えている。
- 原則対面授業にすると打ち出している大学は志願者が堅調です。上智大もそうだし、駒沢大も順調です。関西では関西学院大や龍谷大がそうです。大学によって『7割対面』『オンラインも併用』と表現はいろいろですが、早い段階で『原則対面』と強く打ち出した大学が受験生には支持されているように思います。
- 早稲田大、共通テストで合否判定 東北6県の受験生に特例
- 新幹線の運休のための救済措置ではあるが、「共通を使うか現地で受験するかを選べる」というのが高得点者に対して有利に働きすぎる。
入試結果 †
倍率 †
年度 | 募集 | 志願 | 受験 | 正規 | 補欠 | 補欠合格 | 合格者 | 女子 | 実質倍率 |
'20 | 5,415 | 104,576 | 95,618 | 13,498 | 3,132 | 1,015 | 14,513 | 4,677 | 6.6 |
'19 | 5,415 | 111,338 | 102,164 | 13,962 | 3,170 | 604 | 14,566 | 4,566 | 7 |
'18 | 5,550 | 117,209 | 108,501 | 13,967 | 3,120 | 565 | 14,532 | 4,471 | 7.5 |
'17 | 5,550 | 114,983 | 106,649 | 15,840 | 2,706 | 87 | 15,927 | 5,417 | 6.7 |
'16 | 5,580 | 108,039 | 100,324 | 17,541 | 2,326 | 435 | 17,976 | 5,874 | 5.6 |
'15 | 5,580 | 103,494 | 96,040 | 17,370 | 2,322 | 911 | 18,281 | 6,226 | 5.3 |
'14 | 5,580 | 105,424 | 98,045 | 17,197 | 2,281 | 404 | 17,601 | 5,699 | 5.6 |
'13 | 5,580 | 106,768 | 98,992 | 17,424 | 3,010 | 551 | 17,975 | 5,926 | 5.5 |
'12 | 5,640 | 108,527 | 100,756 | 18,372 | 2,783 | 588 | 18,960 | 6,124 | 5.3 |
'11 | 5,630 | 113,653 | 106,096 | 17,363 | 2,883 | 1,228 | 18,591 | 6,115 | 5.7 |
'10 | 5,630 | 115,515 | 107,666 | 17,523 | 2,795 | 449 | 17,972 | 5,977 | 6 |
'09 | 5,660 | 121,166 | 112,370 | 17,335 | 2,735 | 965 | 18,300 | 5,861 | 6.1 |
'08 | 5,695 | 125,249 | 115,248 | 17,469 | 2,784 | 935 | 18,404 | 5,633 | 6.3 |
'07 | 5,615 | 125,647 | 115,965 | 16,749 | 2,974 | 1,142 | 17,891 | 5,908 | 6.5 |
'06 | 5,830 | 110,996 | 102,302 | 18,258 | 1,032 | 227 | 18,485 | 5,900 | 5.5 |
'05 | 5,830 | 107,995 | 99,526 | 17,680 | | | 17,680 | 5,597 | 5.6 |
'04 | 5,960 | 113,553 | 104,512 | 18,348 | | | 18,348 | 5,732 | 5.7 |
'03 | 6,345 | 121,815 | 110,627 | 17,673 | | | 17,673 | 5,378 | 6.3 |
'02 | 6,470 | 111,776 | 103,423 | 17,036 | | | 17,036 | 5,308 | 6.1 |
'01 | 6,875 | 107,781 | 99,845 | 16,640 | | | 16,640 | 4,883 | 6 |
参考:https://www.yozemi.ac.jp/nyushi/data/waseda/waseda_data_1.html
都道府県別 †
年度 | 東京 | 神奈川 | 千葉 | 埼玉 | 茨栃群 | 関東計 | 東北 | 中部 | 関西 | 四国 | 九州 |
2016 | 38.8 | 17.5 | 8.5 | 9.1 | 4 | 77.9 | 2.5 | 8.9 | 4.6 | 3.3 | 2.8 |
2015 | 38.5 | 17.7 | 8.1 | 8.8 | 4.3 | 77.4 | 2.2 | 9 | 4.7 | 3.6 | 3.1 |
2014 | 36.7 | 16.8 | 7.9 | 8.7 | 4.6 | 74.6 | 2.7 | 10.5 | 5 | 3.8 | 3.4 |
2013 | 37.8 | 19 | 9.1 | 9 | 4.1 | 79 | 2.6 | 8.9 | 3.6 | 3.4 | 2.5 |
2012 | 36.2 | 17.7 | 9.8 | 9.4 | 4.7 | 77.8 | 2.8 | 9.3 | 4.2 | 3.1 | 2.8 |
2011 | 34.7 | 16.1 | 8.8 | 10.2 | 5.6 | 75.5 | 3.2 | 9.9 | 4.4 | 3.7 | 3.4 |
2010 | 35 | 16.7 | 8.6 | 8.8 | 5.2 | 74.2 | 2.9 | 11.4 | 4.4 | 3.7 | 3.3 |
2009 | 31.7 | 15.7 | 9 | 9.8 | 5.6 | 71.8 | 3.1 | 11.5 | 5 | 4.4 | 4.2 |
2008 | 30.9 | 16 | 8.8 | 8.8 | 6 | 70.5 | 3.3 | 11.8 | 5.6 | 4.5 | 4.4 |
2007 | 31.8 | 15.3 | 8.6 | 9.3 | 5.6 | 70.6 | 3.5 | 12.1 | 5.4 | 4.3 | 4.2 |
2006 | 31.3 | 14.7 | 8.9 | 9.4 | 5.6 | 70 | 3.4 | 12.5 | 5.6 | 4.4 | 4.2 |
2005 | 30 | 13.8 | 9 | 8.1 | 6.4 | 67.4 | 4.2 | 13 | 6 | 4.7 | 4.6 |
2004 | 28.2 | 14.3 | 8.5 | 8.4 | 7 | 66.4 | 4.6 | 12.7 | 6 | 5.3 | 5.2 |
2003 | 27.4 | 13.7 | 8.5 | 9.3 | 5.8 | 64.7 | 4.4 | 13.5 | 6.6 | 5.3 | 5.5 |
2001 | 27.2 | 13.7 | 7.9 | 8 | 5.9 | 62.6 | 4.6 | 13.9 | 7 | 6.1 | 5.8 |
http://www.yozemi.ac.jp/nyushi/data/waseda/waseda_data_7.html
注;都道府県別に含まれない「大検他」を除いて算出したため、リンク先の表と数値は一致しない。
大学生活 †
就職 †
- 早稲田には、出身地や学部、職域別に集まる「稲門会」という組織がある。以前は、三田会とは対照的にビジネスにつながらなかったが、最近は、徐々に集まりも増えているという。OBの人脈が拡がるのは、決して悪いことではないのだが……。「それまでの早稲田は良くも悪くも群れない学生が多かった。集まりはするんだけど、肝心なところは一匹狼というか、自分一人で考えて決める力がありました」
キャンパス †
- 学部生が通う主なキャンパスは4つある。
- 主要な文系学部がある「早稲田キャンパス(政治経済・法・商・教育・社会科学・国際教養)」と「戸山キャンパス(文・文化構想)」の周辺は、東京でも最大規模の学生街で活気にあふれている。
- 早稲田キャンパスは「本キャン」と呼ばれる。
- 戸山キャンパスは「文キャン」と呼ばれ、女子学生が多い。一人で過ごせるスペースも多く、いわゆる「ぼっち」でも居心地がよい。
- 少し離れた「西早稲田キャンパス(基幹理工・創造理工・先進理工)」は、コンクリートむき出しの建物が並び。
- キャンパスライフを謳歌するというよりは「勉強・研究に専念する場」というイメージ。
- 「都の西北、そのまた西北」などといわれる「所沢キャンパス(人間科学・スポーツ科学)」は、埼玉の小手指駅から畑や野原を眺めつつバスで15分。地方出身の学生が「うちの田舎の方がずっと都会だった」と言うような環境なので、早稲田キャンパス周辺のにぎやかな学生街をイメージして入学した学生はショックを隠せない。
コメント †