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概要 †
解説 †
- 言わずとも知れた福沢諭吉により開講された蘭学塾(1958年)を起源とする総合大学である。
- 古くから早稲田大学と並んで私大の雄とされてきた。
- 1990年代後半頃から慶應一強となり、2000年代は無双したが、2010年代になって早稲田大学が盛り返してきている。
- 2008年に共立薬科大学を合併した。
- 2020年11月26日、2023年に東京歯科大学を合併する動きがあると共同通信で報じられた。これが実現すれば、慶應は11学部、医歯薬看護を揃えた最強大学となる。2010年代に早稲田が盛り返したがそんなことは無効となるぐらい差が開くこととなる。
歴史 †
- 1890年に大学部を開設し、理財科、文学科、法律科の3学科を設置している。現在の経済学部、文学部、法学部である。
- 1920年の大学令による日本最初の私立大学として発足した。
- 1944年に工学部、1957年に商学部を開設した。
- 1990年にSFCが開設され、1教科入試は世間の注目を浴び、1990年代後半には「SFCに入るためには神がかり的な英語能力が必要」というイメージを植え付けることに成功し、この時期は法学部蹴り、経済学部蹴りも存在した。
学部間の序列 †
- 医学部は別格。ただ、学部間交流なしなので実感することはない。
- 交流のある学部同士では法律学科が最上位。次いで経済、政治と続く。
- 合格者最低点では政治学科>法律学科となることも多いが、学内では法律学科の方が常時上である。ただし、2010年代後半から政治学科が優勢となってきている。
- 理工学部との交流は少なめであるが、地位は法、経済に次ぐ。
- 商学部、文学部は入試難易度の通りやや低めである。
- 薬学部との交流はないが、商、文と同等程度とする。
- SFCとの交流も乏しい。稀に日吉のサークルに入る学生がいる。90年代の「一科目に秀でた天才」のイメージから「一科目しかできない凡人」に成り下がっている。
- 1990年頃の文系学部では、「経済学部→法学部法律学科→法学部政治学科→商学部→文学部」の順番であった。とりわけ慶應の「看板」として経済学部は、絶対王者のような地位に君臨していた。
- それが、今の慶大生たちの中では、「法学部政治学科→法学部法律学科→経済学部→商学部→文学部」という階級意識になっている(SFC[湘南藤沢キャンパス]の2学部と看護医療、理工、薬学は「別大学」扱い)。
- 法学部が「あほう学部」、政治学科が「お世辞学科」などと揶揄されていた時代とは、隔世の感がある。
- 法>経済、政治>法律の序列に大きくかかわっているのは内部生の人気度である。政治学科の人気は単位の取りやすさ故のものであるとも言える。
入試 †
- 2020年度入試では3年連続で志願者数を減らした。その結果、4万人を割り込みここ20年ではもっとも少ない志願者数となった。学部の数が少なく各学部単位での一般入試の受験機会が1回しかないこと、各学部の入試科目の構成も学部ごとに異なることなどから学内併願により志願者数を増やしにくいため、受験人口減少の影響を受けやすい傾向がある。
- 2021年に迫った入試改革を避ける志向から上位私立大学を避ける傾向がみられた。そのため、私立の最上位である慶應義塾大学もその影響を受けて志願者数が大幅に減少したと考えられる。
- 学部別に志願者数をみると、理工学部は6年連続、薬学部は5年連続、経済・看護医療学部は4年連続、文・法・商・総合政策学部は3年連続の減少となっていて、全学部的に志願者数は減っている。学科別にみると、法学部政治学科、薬学部薬科学科、理工学部学門C(前年の学門2と比較)のみが増加している。
- 一般入試(センター利用方式を含む)入学者は、2007年から2017年の10年間で60.8%から54.5%に減っている。一方で、AO・推薦入試入学者の比率は、14.9%(2007年)から18.7%(2017年)に増えた。また、慶應は2012年度にはセンター利用方式を廃止しており、入試方法での独自性を強めている。
- センター試験に初年度から参加した。私立大はわずか16校しか参加しなかったが、その1校だったのだ。また、1990年に日本で初めてAO入試を実施したのも慶應だった。ところが、慶應義塾大は2012年にセンター試験から撤退し、今回の共通テストにも参加していない。
入試結果 †
志願状況 †
年度 | 募集 | 志願 | 受験 | 1次合格 | 正規 | 補欠 | 補欠合格 | 合格 | 倍率 |
'20 | 3,756 | 38,454 | 34,810 | 518 | 7,947 | 2,299 | 643 | 8,590 | 4.1 |
'19 | 3,758 | 41,875 | 38,252 | 521 | 8,113 | 2,343 | 684 | 8,797 | 4.3 |
'18 | 3,758 | 43,301 | 39,959 | 520 | 8,191 | 2,513 | 626 | 8,817 | 4.5 |
'17 | 3,758 | 44,845 | 41,398 | 517 | 7,969 | 2,593 | 1,009 | 8,978 | 4.6 |
'16 | 3,758 | 44,797 | 41,251 | 516 | 8,430 | 2,322 | 822 | 9,252 | 4.5 |
'15 | 3,848 | 43,352 | 39,893 | 517 | 8,558 | 2,293 | 987 | 9,545 | 4.2 |
'14 | 3,948 | 42,398 | 38,739 | 521 | 8,292 | 2,198 | 1,450 | 9,742 | 4 |
'13 | 3,978 | 42,785 | 39,350 | 541 | 8,737 | 2,086 | 709 | 9,446 | 4.2 |
'12 | 3,978 | 43,265 | 39,840 | 551 | 8,592 | 2,000 | 687 | 9,279 | 4.3 |
'11 | 4,098 | 46,693 | 43,163 | 552 | 9,908 | 2,181 | 429 | 10,337 | 4.2 |
'10 | 4,098 | 48,260 | 44,493 | 549 | 9,425 | 1,876 | 828 | 10,253 | 4.3 |
'09 | 4,096 | 49,889 | 46,081 | 530 | 9,416 | 2,086 | 579 | 9,995 | 4.6 |
'08 | 4,090 | 53,316 | 49,271 | 510 | 9,213 | 2,263 | 716 | 9,929 | 5 |
'07 | 3,920 | 47,697 | 43,877 | 500 | 8,876 | 1,911 | 398 | 9,274 | 4.7 |
'06 | 3,920 | 46,328 | 42,620 | 491 | 8,701 | 1,812 | 862 | 9,563 | 4.5 |
'05 | 3,920 | 42,250 | 39,011 | 1,403 | 9,092 | 1,685 | 670 | 9,762 | 4 |
'04 | 3,920 | 43,277 | 39,863 | 1,224 | 9,343 | 1,985 | 764 | 10,107 | 3.9 |
'03 | 3,980 | 42,981 | 39,629 | 2,000 | 8,888 | 2,211 | 832 | 9,720 | 4.1 |
'02 | 4,000 | 47,001 | 43,401 | 2,041 | 8,624 | 2,142 | 758 | 9,382 | 4.6 |
'01 | 4,030 | 46,853 | 43,388 | 2,056 | 8,862 | 2,143 | 783 | 9,645 | 4.5 |
引用:yozemi.net
大学生活 †
キャンパス †
- 主なキャンパスは6つあり、日吉(法・経済・商・理工の1〜2年次、医・文・薬の1年次)は、一言で言うと「チャラチャラ」。雑木林もあって、都会に近いが緑が豊かだ。
- 三田(法・経済・商の3〜4年次、文の2〜4年次)は「セカセカ」。慶應の顔であり、オフィス街に食い込むかたちで立地している。
- 矢上(理工の3〜4年次)は「モクモク」。研究室や実験室で研究に没頭する学生がひっそりと過ごしている。
- 信濃町(医の2〜6年次、看護医療の3年次)は「キチキチ」。食堂もなく、大学病院の附属としてのキャンパスと表現したほうが適当かも。
- 芝共立(薬の1年次の週1回ほどと2〜6年次)は「ホンワカ」。「湘南藤沢〈SFC〉(総合政策・環境情報の全学年、看護医療の1〜2&4年次)」は「サイバー」といった感じ。他キャンパスと比べ極端に別世界という印象。自然の中にあり、広い公園に校舎が立っているようなイメージだ。
参考文献:https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/7155
日吉キャンパス †
- 教養課程を過ごすキャンパスであり、神奈川県横浜市港北区に位置する。
- 日吉駅を降りて右手すぐにある。
- 長い坂の両脇を銀杏が取り囲む「銀杏並木」は名所であり、季節ごとに違った顔を見せてくれる。
- 日吉駅から左手に行った先は日吉駅前商店街であり、慶應生のたまり場となる。ラーメン、雀荘、ビリヤード場などがあるが、ネットの発達した現在では昔ほどの活気は出ないだろう。
- 比較的時間のある時期を過ごす校舎であり、サークル活動や友人交流に精を出すことのできる環境である。
- 校舎もどんどん改修され、日吉記念館も2020年に新しくなる。
就職 †
- 慶應には「三田会」という強大なOB組織がある。「こうした人脈の強さが彼らの強みであることは間違いない。早くから企業人や経営者と話をしているので、ビジネスマナーや商談の作法がすでに身についているのです。もちろん鼻につくこともありますよ。でも、悔しいけどあの人脈は使えます」(大手商社の人事担当)
- これら三田会の人脈に加え、慶應は、幼稚舎を構えあらゆる企業のトップクラスとの人脈も豊富。早稲田も'02年に早稲田実業初等部を創立したが、幼稚舎ブランドとは比ぶべくもない。
コメント †